うちはWiFiしか繋げない環境なので仕事にありつけないこともあるのですが!そんなときは参考になるかも
リモートワークなら有線LAN一択!──速度と安定性、そしてLinuxのWi-Fi問題
リモートワークが当たり前になった今、自宅のネット環境が仕事の効率に直結するようになりました。Zoomでの会議中に音声が途切れたり、Gitでのプッシュが失敗したり、VPN接続が不安定だったり……。こうしたトラブルの多くは「ネット回線が不安定」というシンプルな理由から来ています。
その解決策は、実はとても単純。
有線LANを使いましょう。
この記事では、
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有線LANがリモートワークに向いている理由
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Wi-Fiと比べたときの速度・安定性の違い
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特にLinuxユーザーが有線を選ぶべき理由(Wi-Fiの対応状況)
について解説します。
1. 有線LANがリモートワークに向いている理由
有線LAN(Ethernet)は、ルーターとPCをケーブルで直接つなぐ通信方式です。Wi-Fiのような無線方式と違って、外部からの電波干渉が少なく、通信が安定します。
リモートワーク中は、以下のような通信が頻繁に発生します:
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Web会議(Zoom、Teams、Google Meetなど)
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クラウドストレージとの同期(Google Drive、Dropbox、OneDrive)
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VPNを通じた社内ネットワークアクセス
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重いファイルのダウンロード/アップロード
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GitHubやGitLabでのソースコードのプッシュ・プル
これらはすべて「速度」だけでなく「安定性」が命です。有線LANなら、通信が途中で途切れるリスクが激減します。
2. Wi-Fiとの速度・安定性の違い
▶︎ 実測してみると歴然
同じ回線でも、Wi-Fiと有線で通信速度を測ると差が出ることがよくあります。
接続方法 | 下り速度 | 上り速度 | Ping(応答速度) |
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有線LAN | 500 Mbps | 450 Mbps | 5 ms |
Wi-Fi(5GHz) | 300 Mbps | 200 Mbps | 15 ms |
Wi-Fi(2.4GHz) | 50 Mbps | 30 Mbps | 40 ms |
特にPing(応答速度)の差は、リアルタイム性が求められるZoomやRDP(リモートデスクトップ)で大きな差となります。
▶︎ 電波干渉・壁・ルーターの距離などの問題
Wi-Fiは電波ですので、以下の影響を受けやすいです:
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壁や家具による電波の減衰
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他の家電(電子レンジなど)との干渉
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他のWi-Fiネットワークとのチャネル被り
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接続距離が遠い場合の不安定さ
一方、有線LANはケーブルで直接つながっているため、これらの影響を一切受けません。
3. Linuxユーザーは要注意:Wi-Fiドライバの罠
Linuxを使ってリモートワークしている人も多いと思いますが、ここで注意点があります。
Linuxは、Wi-Fiアダプタへの対応が弱い場合があります。
特に以下のようなケースはよくあります:
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ノートPC内蔵のWi-FiチップがLinuxで認識されない
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プロプライエタリなドライバ(非オープンソース)が必要
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ドライバが不安定で、接続がたびたび切れる
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USB接続のWi-Fi子機でも、対応状況はまちまち
Linuxディストリビューションの多くはオープンソースの理念から、完全なハードウェアサポートを目指していますが、現実には全Wi-Fiチップに対応するのは困難です。
結果として、**「電波は来てるのにLinuxではつながらない!」**という悲劇がしばしば発生します。
このようなとき、有線LANであればほぼすべてのケースで「即・安定接続」が可能です。ドライバの面でも、ほとんどのLinuxカーネルは有線LANのチップを自動認識してくれます。
結論:安定した仕事環境のために「有線」を選ぼう
Wi-Fiは便利ですが、リモートワークにおいて最優先すべきは「安定性」と「信頼性」です。とくにLinuxユーザーにとっては、有線LANは頼れる存在です。
もしまだWi-Fiだけで仕事をしているなら、今すぐLANケーブルとUSB-LANアダプタを導入してみてください。投資は数千円、しかしその効果は「仕事の安心感」という大きなリターンをもたらしてくれるはずです。
✅ おすすめの有線LAN導入アイテム(例)
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Anker USB-C → LAN アダプタ(Linux対応)
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Cat6A以上のLANケーブル(ノイズ耐性が高い)
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スイッチングハブ(部屋にLANポートが複数必要な場合)
最後に一言
「ネットが不安定で会議に遅れました」は、もはや言い訳になりません。有線LANという“確実な手段”で、仕事の信頼性を底上げしていきましょう!
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