日本海側の雷対策 小説執筆用パソコンのための準備


 

日本海側の「季節の変わり目=雷」前提で、執筆用PC環境を“停電・瞬低・サージ(雷)・通信”の4脅威から守る実践セットをまとめるね。買い物の目安モデルも日本向けで添えておくよ。

まず前提:日本海側は“冬季雷”が多い

本州の日本海側は冬季に雷日数が多くなる地域特性がある=秋~冬の切り替わりはとくに要注意。電源・通信の雷対策は優先度高めで。(気象データサイト)


対策は「多層防御」が基本(家→タップ→機器→通信)

1) 家の入口でサージを叩く(可能なら)

  • 家庭分電盤に**クラスⅡ相当のSPD(サージ防護デバイス)**を設置(電気工事士の領域)。“建物入口で受け、下流の負担を減らす”のがセオリー。(JIS簡易閲覧)

メモ:JIS C 5381(IEC 61643系)準拠のSPDが選定指標になるよ。(JIS簡易閲覧)

2) 作業デスクでは「雷ガード+UPS」をワンセット

(A) 雷ガードタップ(SPD内蔵)

  • JIS C 5381準拠表示があるものを。PC/モニタ/充電器など“書くために必須”だけ挿す(余分は挿さない)。(JIS簡易閲覧)

(B) UPS(無停電電源装置)

  • 目的:瞬低・停電で原稿を落とさない/電圧変動を補正(AVR)。

  • 方式:静音重視&家庭用ならラインインタラクティブ+正弦波が無難。

  • 容量の目安:ノートPC+外付けSSD+ONU/ルータで550–750VAが扱いやすい。選び方の一般指針と容量帯はこのへんを参考に。(価格.com)

日本向け例(どれか1台でOK)

コツ:UPSにはPCと外付けストレージ、通信は後述。レーザープリンタはNG(突入電流で落ちる)。

3) 通信・周辺機器も守る(雷は電源だけじゃない)

迷ったら:雷が近づいたら有線LANは外す。Wi-FiだけでUPS給電にして退避が最強。


執筆者向け「落とさない」運用セット

4) 自動保存と二重化

  • 原稿はローカル+クラウド(バージョン履歴あり)へ自動保存。いわゆる3-2-1の基本(3コピー・2メディア・1はオフサイト)。

  • NASは“可用性”装置であってバックアップの代替じゃない—クラウドにも置こう(例:履歴機能のあるストレージ)。

  • UPSのバッテリー残量に応じて自動シャットダウンするユーティリティを導入(APC/オムロンは提供あり)。(Schneider Electric)

5) 執筆継続のための配線と配置

  • 一本化電源:デスクの「執筆系」だけを雷ガード→UPS→機器にまとめる。他の家電は別系統へ。

  • 最短配線・共通接地:SPD系は短く・束ねない・同じアース基準が原則。(sdn.co.jp)

  • 外付けSSDはUSB-C一本で。停電時の切り離しが楽。

6) 停電モードの手順(緊急時の“型”)

  1. 雷鳴が近い/停電兆候→LANケーブルを抜く

  2. 文書を保存→エディタをオフライン・低負荷テーマに(自動保存ON)

  3. UPS稼働中は同期を一時停止(無駄な通信を切る)

  4. バッテリー20–30%を切る前に閉じる→シャットダウン(UPSの自動終了設定を確認)


静音・省力の作り方(執筆の集中用)

  • 静音UPS:ファン常時回転しないラインインタラクティブ機を。上のモデルは家庭向けで静か。(オムロン ソーシアルソリューションズ)

  • モニタは1枚運用+E-ink補助(疲労軽減)。

  • 机上は“書くものだけ”:PC/モニタ/キーボード/ライト/外付けSSD。プリンタ・充電器群は別タップへ。


導入チェックリスト(これ通せばOK)

  • デスクの電源系:雷ガードタップ→UPS→PC/SSDで統一

  • ルータ/ONU:UPSの常時商用出力 or 別系統+LAN用SPD

  • LANは雷接近で物理分離できる配置(手の届く位置)

  • 自動保存・履歴・自動シャットダウンをテスト済み

  • 配線は短く、アースは共通(引き回ししない)(sdn.co.jp)


予算別・最小構成サンプル

ミニマム(低予算・ノート主体)

  • 雷ガードタップ(JIS準拠表示)+UPS 550VA級(APC BR550S-JP等)+クラウド自動保存。(Schneider Electric)

標準(据え置き+外部ストレージ)

強化(在宅重執筆・年中雷地帯)

  • 分電盤SPD(工事)+デスク周りのSPD/UPS二重化、回線系SPDも統一。(JIS簡易閲覧)


最後に:季節運用のワンポイント

  • 雷注意報の季節傾向は日本海側では冬にも強い—「秋の初雷」から運用を切り替える合図に。(気象データサイト)

  • 週1でUPSの自己テストバックアップの復元テストを“実際に開けるか”まで確認。

  • 雷鳴が聞こえたら“執筆優先の最低限構成”に落とすのが、最終的にいちばん原稿を守るよ。

必要なら、あなたの機器構成(ノート/デスクトップ、消費電力、回線)を教えてくれたら、この多層防御を具体的な型番と配線図に落として即使えるチェック表にするね。

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